[2008.09.30]

くりこま高原自然学校支援基金

ご協力に感謝して終了。

延べ256名4,476,860円(9月19日現在)

 

震災直後に呼びかけた「くりこま高原自然学校支援基金」に対して、9月19日現在、延べ人数256名 合計金額 4,476,860円が寄せられました。予想をはるかに上回る篤志をたいへん多くの方々に寄せていただきました。あらためて、深くお礼申し上げます。

 

この基金は全額をくりこま高原自然学校宛に寄付させていただくことになりました。お蔭様で基金は当初の役割を果たすことができ、9月末日を持って閉めさせていただきます。今後のご支援は、以下の宛先に引き続きお願いします。

 

エコセンProject09

 

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■[口座名称] くりこま高原自然学校

 [口座番号] 02250-5-92087

■お近くのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で、払込用紙に送金額と料金を添えてお振込みをお願いします。その際の振り込み手数料は、申し訳ありませんがご負担をお願いいたします。払込み機能付きのゆうちょ銀行のATMでは、現金のほか、送る方の通常貯金からの払込みも可能です。

(通帳またはキャッシュカードが必要です)

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くりこま高原自然学校では、これから本格的に始まる地域の復興に向け、被災前の状態を回復するのではなく、これを機に自然や地域環境の持続的な発展をめざした「循環型の地域社会つくり」を計画しています。

これの実現には10年、15年以上年月がかかるでしょう。自然学校の世代も代替わりするかもしれません。

地域にも個人にもさまざまなビジョンがあり、それとの調和も欠かせないことです。自然学校だからこそ出来るこうした活動に、皆様の篤志を活かさせてもらいたいと、くりこま高原自然学校代表の佐々木豊志さんは話しています。

 

現地ではいまだに被災地=住居である耕英地区への避難指示がとけず、仮設道路が開通したにもかかわらず、住民の皆さんは自分の家で寝ることも出来ない状況ですが、あと一月で耕英地区には雪が来ます。雪が降れば、来年の初夏まで復興の作業は止まらざるを得ません。

被災したとはいえ、人々は日々、生きて活動しているのに、細切れの一時帰宅で、どの農家も惨憺たる家の中の片づけができていません。それをこのまま、生活を凍結させられるようなことはどれほどつらいことか。

行政は住民以外の一時帰宅を許可していませんが、10月中に耕英地区での片付けボランティアを自然学校のメンバーとして募る予定です。

 

また、日本エコツーリズムセンターでは、被災地に実際に行き、佐々木さんや被災した地区住民の皆さんの案内や話を聞きながら、自然災害の現場を目の当たりにする震災エコツアー「くりこま復興支援ツアー」を月一回程度、開催しています。次回、3回目は10月8〜9日に実施します。こちらにもご参加ください。

 

日本は災害大国。明日にでも私たちの身に恐るべき災害が降りかかるかもしれませんが、それに立ち向かえる力は、市井の人々のお互いの助け合いしかありません。行政や専門機関の支援頼みは前向きな復興には力不足です。今後とも、皆さんとともに助け合いをしていきましょう。

ありがとうございました。

 

          日本エコツーリズムセンター代表理事 広瀬敏通

 

 

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